八百長メール問題で大揺れの日本相撲協会は14日、両国国技館で臨時理事会を開き、メールに名前が残っていた14人の親方、力士の携帯電話を事実上、没収する方針を固めた。特別調査委員会の方針を受け決定した。分析には最長6か月かかる見込みで、9月11日初日の秋場所まで本場所が中止になる可能性が出てきた。一方、協会は八百長の実態を調査すべく、全協会員を対象にしたホットラインを設置することも決めた。
特別調査委員会はこの日の会合で竹縄親方(元幕内・春日錦)、十両の千代白鵬(27)=九重=らメールに名前が残った14人の携帯電話の提出を決定した。関係者によると、調査委は14人の中に、携帯電話の提出を拒む人物が複数いることを理事会で報告した。伊藤滋座長(79)は「親方を通して携帯の提出をお願いする」と明言。理事会も承認した。
表向きには任意だが、各力士には部屋の師匠を通じて命じる方式を取った。師匠からの命令に背くことはできない角界では、限りなく強制的な意味合いが強く、事実上の没収だ。狙いは、今回の八百長疑惑が発覚したメールの詳細な分析だ。
調査委は、14人の携帯電話を専門の解析機関へ持ち込み、疑惑力士らの過去のメール記録を丸裸にし、八百長の実態を解明する。弁護士の村上泰委員(52)によると「最新の機種なら3年前までの解析が可能」だ。一方で解析にはかなり長期にわたる恐れがある。伊藤座長は「携帯が国内のメーカーなら1、2か月で可能だが、海外製品なら最長で6か月かかるそうです」と明かした。調査委では携帯の代替機を支給することも検討している。
放駒理事長(元大関・魁傑)は、今回の八百長疑惑の全容解明と処分が終わるまでは、本場所を開催しない方針を示している。メール解析が6か月かかれば、夏はおろか名古屋、秋場所まで中止になる可能性も出てくる。村上委員は調査の順序について「メールの解析が第一。そこで新たに事情聴取の必要が出れば話しを聞くこともある」と示す。新たな疑惑力士が出れば再聴取、さらに取組のビデオ検証も行う予定で、処分が年内で終わらない可能性もある。
調査委は、8日から行った14人を含む全関取ら92人への聞き取り調査で「新たに疑惑を抱く協会員はいなかった」と断定。一方で990人の全協会員を対象にしたアンケート調査で、6人が過去に八百長を報道などで聞いたことがあると回答したことを発表。15日から、この6人と疑惑の14人を改めて聴取する方針だ。「まだまだ長引く」とある委員。国技の存亡を揺るがす八百長の実態解明は、果てしなく遠い。
[スポーツ報知ニュース]より
携帯電話の提出に協力的でない力士は、限りなく怪しいと思います。ということは、携帯電話を提出してもしなくても怪しい力士は処分すべきですね。実態把握をして、八百長は存在することが明らかになった今、徹底的に解明をすべきでしょう。それまでは相撲できないのも仕方がないです。今の理事長は顔は厳しいですが、やってくれそうな気がしてるんですが・・・。
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